こんにちは!
家住楽気(やすらぎ)の酒井です。
さて、今回は安井武雄氏設計による大阪三大名建築のひとつと言われる近代建築物、大阪倶楽部のご紹介です!
大阪倶楽部/安井武雄氏設計による大阪三大名建築のひとつと言われる近代建築物
こちらが、大阪俱楽部の正面の外観です!
天気が良いのが災いして半分日陰に。。。
そんな大阪倶楽部、現在の建物は、1924年(大正13年)5月に竣工したもの。
「自由様式」という独自の作風で「日本橋野村ビルディング」「大阪ガスビルディング」「京都競馬場」などの名作を残した
建築家 安井武雄氏が本格的な建築家として設計を手掛けたデビュー作がこの「大阪倶楽部」なんだそうです。
建物全体が、年季の入ったレンガ造りで、とても日本国内の建物とは思えない外観です!
ちなみに、初代の大阪倶楽部の初代会館は、1914年(大正3年)9月、日本銀行大阪支店の跡地に建てられました。
が、1922年(大正11年)に出火焼失したんですね。。。
旧ローマ市街の建築によくみられる石のアーチが目を引く南欧スタイルを取り入れた重厚な外観。
この窓の意匠もそんな様式を取り入れたものなのでしょうか。
上下窓と相まって、欧風な雰囲気が漂っています!
少し風化したような雰囲気のあるレンガ。
それもそのはず、1945年(昭和20年)3月の大阪大空襲の戦火に巻き込まれ、それを耐え忍んだというのだから年季の入り方も違うわけですね!
1924年(大正13年)5月に竣工した鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建、延べ床面積1043.5坪、総工費550,000円(当時)、安井武雄氏設計、大林組施工の二代目大阪倶楽部。
現在では、綿業会館、大阪ガスビルとともに、大阪三大名建築のひとつと言われるのも納得です。
そんな大阪倶楽部、新館竣工記念冊子で安井氏が「南欧風ノ様式ニ東洋風ノ手法ヲ加味セルモノ」と説明しているとおり
「南欧風の様式に東洋風の手法を加味した」仕上がりになっています。
旧ローマ市街の建築によくみられる石のアーチが目を引く南欧スタイルを取り入れた重厚な外観をはじめ、
唐草の縁取りやトーテムポールなど細部の彫刻には東洋、中近東のモチーフを見ることができます。
深く刻まれた石造りのレリーフもなかなか見ごたえがあります!
建物正面にそびえ立つ4本のトーテムポール風の装飾石柱も明らかに日本の文化ではないデザインです!
そんなトーテムポールの上には、風化してよくわからないですが、何かしら生き物があしらわれています!
少し遠くてわかりにくいですが、西側壁面のバルコニーの窓には、花模様のステンドグラスが取り入れられています。
石のアーチ、細部の彫刻、重厚な石造りの外観、本当に見どころの多いこの大阪倶楽部。
大正モダニズムが体現されたこの大阪倶楽部は、
1997年(平成9年)に登録有形文化財の指定を受け、さらに2004年には大阪市指定景観形成物、2009年に近代化産業遺産、
大阪市指定文化財の指定を受けるなど、名実ともに大阪を代表する近代建築物です。
会員制による社交クラブとして、1912年(大正元年)に、大阪の財界人らによって創立された大阪倶楽部。
内部は原則非公開ですが、現在は、ホールや会議室を貸与、見学会の開催など、内部を見ることができる機会も増えてきているそうです。
生きた建築ミュージアム・大阪セレクションにも選定された貴重な原寸大の近代建築で大正モダニズムに触れてみるのもいいのではないでしょうか!
以上、大阪財界人の倶楽部として80年以上利用されつづけている安井武雄氏設計による大阪三大名建築のひとつであり、
登録有形文化財でもある大阪の近代建築物、大阪倶楽部のご紹介でした!
◎店 名:大阪倶楽部
◎住 所:大阪市中央区今橋4丁目4番11号
◎T E L:内部非公開
◎営業時間:内部非公開
◎定休日:内部非公開
◎URL:https://osaka-club.or.jp/
※2021年3月13日現在の情報です。
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